コラム
外壁リフォーム業界の現状と今後『塗装業者はどうあるべきか』
外壁リフォーム業界に続々と参入する大手企業
数年前からヤマダ電機をはじめ、生協なんかでもリフォーム業界に参入しましたが、
最近では、アマゾンやグリーなどのIT企業も続々と参入してきました。
こちらはアマゾンリフォームのサイトです。
で、下が加盟している企業です。 大手ばかりです!
しかも塗装のフランチャイズの会社まであります。
塗装に関してもそうですが、料金は比較的高めで、ざっくりとしたものでした。
現場を見ないで料金を出すこと自体不可能ですが、あくまで問い合わせの向上、見込み客の獲得が目的の様です。
グリーのリフォーム『リノコ』
こちらは、登録業者から登録料、成約した場合のフィーを取っているかと思います。
それ以外にもポータルサイトも多数存在します。
一括見積もりで、優良業者を紹介する数社紹介するシステムです。
色々な業種がリフォーム業界は美味しい市場だと判断している様です。
そもそも定価が無い業界ですし、問い合わせのあった顧客情報を売って、利益を得るか売り上げの数割の手数料を抜くシステムで、
窓口だけ設置すれば成り立つので、うま味があるのは間違いありません。
便利になった現代で、インターネットで買い物をする事の抵抗もなくなり、とうとうここまで来ちゃったようです。
日本の住宅市場は縮小 リフォーム市場は拡大?
そもそも、今までの日本の戸建住宅の耐用年数(建て替え年数)は先進国の中でダントツに低いです。
一番長いイギリスの約1/5 短いドイツの約1/2となっています。
平均寿命はトップとなっていますが、だいたい一世代で一回は家を建てている感じではないでしょうか。
住宅ローンの支払いなどで、なかなかゆとりが出ない現状がこうした所に原因があるかもしれません。
これから先の日本は少子高齢化に一直線に進んでいきます。新築で家を建つ人も間違いなく少なくなりますし、
家を少しでも長持ちさせる為にリフォームの需要は増える事が予想されます。
そうした背景に大手が参入してきているように思います。
他の業界ではすでに大手が参入
美容院の業界では大巨人リクルートが運営するホットペッパーに多額の広告費を払わないと集客が大変だと聞きます。
飲食店では食べログ、ぐるナビに。こちらの両サイトもしっかりと利益を出すシステムになっています。
ウエディング業界、旅行業界、ホテル業界など、様々な業界で情報を取り扱う巨大企業のポータブルサイトに利益を削られています。
自社のみでの集客には限界があります。ただ、安易にこうしたサービスに登録して依存すると非常に危険な様に思います。
もし、それらを運営している企業が掲載料を値上げしますって言っても、販路が他になければ従うしかありませんよね?結果的にサービスの低下か、価格の上昇によって対応しなければいけなくなります。
外壁リフォーム業界も淘汰されていくのか
リフォーム業界にもそうした流れが来ているので、今まで以上に直接受注するのが難しくなっていくでしょう。
そう考えると、私達の外壁リフォーム業界も今まで以上に自社でどうやって仕事を受注するかを考える必要が出てきます。
生き残りをかけた戦いって言うと大袈裟かもしれませんが、塗装業界の各社でも色々な取り組みをしている会社が増えてきました。
お客様第一と考えた時に、余計な経費が工事金額に上乗せされてしまいますし、サービスの低下につながる恐れがあるからです。
自分で色々やらなくてはいけないので、時間はかかりますが、その分経費は最小限に抑えるようにしています。
逆に、経費をたくさん使って自社で受注する手段を取っている業者が最近では多くなっています。
多いのは、大量のチラシを配布するやり方と、インターネット広告の方法です。
どちらの方法も、多額のコンサル料金と広告料が掛かっていますが、これまで繋がっていなかった新規のお客様を獲得する為の一つの手法となっています。
まとめ
色々な業界からの外壁リフォーム業界への進出や、お金を掛けた受注の手法が出てきていますが、私自身はできる限りお金を掛けないで、私にできる事をやっていきたいと考えています。
しっかりとした仕事をしていれば、仕事が来る時代は終わったとすべての業界で言われています。いかに良く見せるか、いかにお客様の心をつかむかが大事だと多くのコンサルは言っています。確かにそれも大事かもしれませんが、やっぱり
しっかりとした仕事をする事が第一であって、受注する事が第一ではない
と思っています。
古い考えと言われるかもしれませんが、しっかりとした仕事をしてそれを経費を掛けないでお客様に伝える事が出来れば一番いいと信じて頑張っていきたいです。