コラム
外壁塗装や屋根塗装をする際に『リフォーム瑕疵保険』は本当に必要なのか。
以前の記事でも書きましたが、これからは家を建て替える時代から長持ちさせる時代になっているよう感じます。
少しでも家の寿命が長くなれば、経済的な負担は軽減もされます。
何より、最近の家の性能は良くなっているので、メンテナンスさえしていれば長い年月にわたって快適に暮らすことができる様になってきています。
そこで大事になるのは業者選び
外壁塗装をするうえで最も大事な事ではないでしょうか?業者の多様化、塗料の種類の多さに業者を選ぶ基準が分かりにくいとの声をよく聞くようになりました。その中で、各塗装業者やリフォーム業者も色々と試行錯誤をしています。
チラシを配布したり、インターネット広告に多額の費用を掛けたりもしています。 どの業者も(私もですが)集客活動は力をいれているのではないでしょうか?
その中で、最近人気?のリフォーム瑕疵保険。これは施工した業者が倒産した場合などに、瑕疵が発生した場合に施工業者に代わって修理代の一部を補てんしてくれる保険のようなシステムです。
・瑕疵保険ってどんなもの?
新築を立てる前は耐震強度がある住宅を建てるつもりが、立ててみたら耐震強度が満たされていない新築が出来上がってしまった場合も利用することが出来ます。
瑕疵保険を利用すると工事などに関わった業者は、修復にかかる費用を負担する必要があり、修復を行った業者には保険金が支払われる仕組みとなっています。
仮に施工業者が倒産していたとしても、その後何かあれば第三者機関の『日本住宅保証検査機構』などが保険金を支払ってくれるものとなっています。
保険に加入する場合は住宅の工事中に、厳しい審査が行われることがあります。
・瑕疵が見つかっても保証できないことも
もしリフォームなどを行い、一般的に備わっていて当然の機能がない場合は瑕疵となってしまいます。
瑕疵が見つかったとしても小さな業者は保証することができない場合もありますが、この保険にさえ加入していれば他の業者を通じて修復を行うことが出来ます。
リフォーム業者によっては工事完了から5~10年が過ぎてから瑕疵が見つかることもあります。
外壁塗装での保証期間は1年間のものが多いため、多くの時間が経過してからの対応は不可なのが現状です。
また外壁塗装では対象となることが非常に少なく、実際に保険金が下りるケースを探す方が大変な保険とも感じられています。
塗装業者が加入する主なところで、JIOリフォーム瑕疵保険 や 住宅あんしん保証あたりですね。
ホームページなんかでも、瑕疵保険に加入してますって書いて事をみかけます。
あっ!保険に加入しているなら安心だ!って思う方もいるかもしれません。
ちょっと待ってください。
この保険に加盟している業者で工事をすれば、自動的に保険が適応される訳ではありません。保険に加入する(保険料を払う)のはお客様となります。
要は、加盟している業者で施工すれば、別途料金を払えば何かあった時に保証されるという事です。
で、気になる料金は、外壁塗装の場合
工事請負金額によっても変わってきますが、
100万円以下で18200円
200万円以下で22900円 JIOリフォーム瑕疵保険の場合。
それとは別に検査料が、
100万円以下で12200円
200万円以下で14100円の工事完了検査が必要となります。
この両方を合わせると、 100万円以下で30.400円、200万円以下で37.000円の料金を塗装工事とは別に払う必要があります。
この料金でどの程度保証してくれるのか?
塗装に関しては、ほぼ1年です。
免責金額も10万円ありますし、一年以内に塗膜の問題が発生して
保険料約3万円と免責事項の10万円の計13万円以上の補修代金が発生しないと意味がない事になっています。
1年以内に13万円以上の修理代が必要となる瑕疵って塗装工事ではほぼ考えられません。
全くないとも言い切れませんが、、、、
外壁塗装工事で実際にこの保険に入るお客様はほぼいないようです。
しっかりと説明を明記してある良心的な業者さんもいます!
あまり需要がない保険ですが、なぜ入っている業者が多いのか?
まとめ
もしも時代の流れでこの保険の需要が高まれば岩田塗装店でも加盟するかもしれませんが、単なる集客の目的の為だけに使いもしない保険に加盟する事は今の時点では考えていません。