コラム
光触媒のサイディングの欠点と外壁塗装の注意点
今回は光触媒処理が施されているサイディング、これからの外壁塗装で光触媒を検討する際の注意点について説明させていただきます。
そもそも光触媒ってなんなの?って方はコチラをご覧ください。 光触媒 ウィキペディア
TOTOさんのハイドロテクトが圧倒的なシェアを誇っていますが、問題が多いようで保証の取りやめをしました。
TOTO様 ホームページより
新築時に最初から光触媒を施してある場合
新築時に最初から光触媒を施しているサイディングは、確かに驚くほど綺麗な状態が多いように感じます。これは工場でサイディングに綺麗に吹き付けてある為に、塗料の効果が十分に発揮しているように思います。
しかし、問題点として、コーキング部分の劣化や、現場で補修したタッチアップ部分の色あせが起こり、逆に目立ってしまう場合もあります。
紫外線が当たらない北面は
メーカーでは北面でも十分に効果を発揮できると言っていますが、実際は思った以上の効果は発揮できていないようです。
写真は光触媒施工してあるサイディングです。
外壁塗装で光触媒を使う時の注意点
光触媒は低圧の吹付けで行うので、現場では足場があったり風の影響で、均等に吹き付けるのは不可能かと思います。また、光触媒施工は通常の外壁塗装が終わった後に塗装します。その為、人件費も材料代も余分に費用が掛かります。特に材料代は驚くほど高額です。見た目も全く分からないので、やったかどうかも分かりません。
耐久性に関してもメーカーが保証を打ち切った事や、私が下請け時代に施工した現場、仲間からの情報を聞いていると、
との結論に達しました。
なので、私はお客様が使いたいと言った場合は、はっきりと断らせてもらっています。
光触媒でなくてもセルフクリーニング機能のある塗料もありますので、そちらもお勧めです。
汚れが付きにくい無機塗料『タテイル』
まとめ
インターネットの普及で、全てのスピードが上がったように思います。
集客であったり、経営であったり。コンビニの商品も一年も経てば残っている商品の方が少ない様にも感じます。
外壁塗装も例外ではなく、ここ10年で多くの事が変わってきました。
そんななかで、目先の利益、売上だけを考えたら利益率の高い光触媒もいいかもしれません。しかし、私は10年、20年先を見ての経営を考えた時に、本当にお客様にとって自信を持って良いと言えるモノ、良いサービスを提供する事が大事だと考えています。
先日、少し時間があったので、昔読んだ本を再びブックオフで買ってきました。 (100円でした。)