コラム
1級技能士の資格は一戸建ての塗り替え工事で必要か?
私たち岩田塗装店は自社の職人のみの体制で、お客様に満足していただける仕事を行っています。
塗装を行うのに対し技能士の資格が必要だという声もあり、技能士の資格がある職人には安心して仕事を任せることが出来ますが、職人には経験も必要なものであるため資格だけが能力を証明するものとは思いません。
資格は技術、年数は熟練の経験という形で考えていくというのも有りかと思います。
今回は技能士の資格についてお話をさせて頂きます。
塗装技能士の国家資格でも等級があり、3級から1級までとなっていて1級が最も高度な技術などが必要になりる資格です。
まず、等級が1番下の3級から資格を取得していくのですが、ほとんどの場合が、2.3級を取得しないで1級技能士を取得します。
2級:実務経験2年以上
3級:実務経験6ヶ月以上
ちなみに3級があるのを知りませんでした。
その条件とは、実務経験として7年以上が必要になりますが、職業訓練歴や学歴によっても変わってきます。
1級の国家資格を取る時は実務を重視した、規定が設けられているという特徴があります。
・1級の試験は「学科試験と実技試験」のテストとなる
1級の国家資格を取る試験では、さまざまな面での知識や技能が求められるテストが行われます。
学科では塗装一般や材料、色彩や関係法規、安全衛生などから出題されることが多い傾向です。
実技では主に簡単な図面を書いたりや調色、パテなどいくつもの実技を行いそのすべての点数を合計し100点となります。
学科試験では65点以上で実技の試験では60点が原則で、必ず必要度と言われています。
こちらに合格をすれば国家資格である、1級塗装技能士の資格がもらえます。
・1級塗装技能士の資格があると仕事にどう影響する?
1級塗装技能士の資格は取得するのにとても難しい資格だと言われていて、試験を受けた人の半分しか受からないとも言われています。
塗装などの仕事を行うのに対して、1級塗装技能士の資格を持っていなくても問題はないと思います。
しかし、国も認めている資格を取るということで、向上心が生まれ技術も知識も取得していくことが出来るようになります。
また各業者の職長、管理者、営業マンなどは、持っているかどうかはわかりません。
持っていなくても、技術的なものは大差ないかと思っています。
ただ、国のお墨付きであるこの資格を取ろうとしないことに疑問を持ちます。
向上心を持っていれば資格の取得を検討することは間違いありません。
自分がどの程度のレベルにあるかを判断する上でも資格にチャレンジするのはとても良いことと思います。
また、私の知り合いで現場管理を専門にしている方がいますが、その方は『一級技能士を持ってないと、お客様に外壁塗装の説明するのに失礼だ』と言って練習を重ね、4年間を掛けて合格しました。
このような向上心が仕事にはとても大切で、仕事をより丁寧に技術的にもより良いものへと考えていく精神は職人に必須のものと思います。
先輩職人は仕事に向上心を持っている若手や、より技術を向上させようと考えている職人のレベルアップを図っていくべきかな?と考えています。
まとめ
はっきり言って、資格は持っていなくても技術的な問題はありません。
しかし、職人でやっていく以上、取得するべきだと思います。
受講料も時間もかかりますが、取ろうとする意識がない事が問題の様に思うからです。
ほとんどの親方は持っていると思いますが、悪徳の訪問販売業者や意識が高くない親方は持っていない場合もあります。
どうせ塗装工事を依頼するなら、意識の高い人の方が安心ですよね。
ただ、注意が必要なのは一級技能士の技術をしっかりと発揮した仕事が出来ているかという問題点もあります。
その安い金額でしっかりとした技術を発揮した工事は難しくなります。一級技能士は名ばかりのスピード重視の職人が増えてきているのはこういった理由も一つではないかと思います。