コラム
外壁塗装での訪問販売や業者の現場管理は機能しているのか
私は自分が職人として、現場管理者として、しっかりと管理する事が理想だと考えています。
とはいっても、進行形で2軒のお客様のお家を作業していると、必ずしもしっかりとした管理ができるとは言えないです。
半日の作業で掛け持ちしたりもしています。
状況によっては、顔を出せない日もあります。
それでも、お客様に安心してもらえるのは、岩田塗装店では短い職人でも6年、長い職人で15年以上、私と刷毛を握り切磋琢磨してきた職人がいるからです。
職人、人財に恵まれている事に感謝です。
現状、多くの会社では、すぐに職人が辞めてしまったりして、職人としての経験があっても、その会社に入って時間が経っていなかったり、見習いだったりするようです。
もし私が営業マンや、元職人の現場管理であったら、
どんなに熱く語っても
施工の事を話しても
現場管理をすると言っても、
はっきり言って信用性は低くなってしまうと思います。
それこそ、仕事を取るだけのセールストークになってしまう気がします。
よく、受注の実績の件数を記載しているHPも見かけますが、受注した件数がどれだけ多くても、それはあまり意味がないと思います。(商売としては立派です)
その営業マンだったり、元職人の社長であっても、実際に現場で刷毛を握って何件の塗り替えをこなしたかが重要であって、現場を管理(職人がサボってないかチェック)しただけでは分からない事などが非常に多いのです。
この世に同じ現場は二つとありませんし、作業が始まってから、全く何も問題なく進む現場はほぼありません。(何もないと思って作業している人はいますが)
どれだけ見積もりを丁寧にしても、作業をしている職人だから気づくことが非常に多いのです。
様々な問題は現場で起こっているのです。
懐かしい名ゼリフですね ^^;
全ては現場で起きています。時間が空いている時、たまにのぞきに来ただけでは、現場を管理するのは不可能だと考えるからです。
公共事業などの建設現場などでは、現場監督と言うのは常に現場にいます。
それが現場管理であって、たまに来るのは、現場管理でもなんでもありません。
営業マンや元職人社長から『いつ終わる』 『まだ終わらないのか』などとプレッシャーがあれば、当然いい仕事はできず、最初から下請け金額が決まっていれば、『もっと丁寧に』なんて言われたりします。
作業していて、補修が必要な個所が出てきても、金額が決まっていれば、ほとんどの場合は補修を避けてしまいます。
少し経営の調子がいいと刷毛を置いて、経営に専念するやり方が主流ではありますが、私は刷毛を握り続ける事が、本当の意味での職人であって、外壁専門店ではないかと考えています。
商売の形は経営者によって違うけど、これからも職人であり、現場管理であり、お客様係である事に誇りを持って、頑張って行きたいです。